システム状態の保護
システム状態の保護では、重要なシステム関連コンポーネントをレプリケーション シナリオおよびハイ アベイラビリティ シナリオに含めて、障害発生後にこれらのコンポーネントをリカバリできるようにします。システム状態の保護は、サーバ タイプに依存していないため、どの Arcserve RHA シナリオでもこの機能を有効にすることができます。システム状態の保護が有効になっている場合は、スナップショット スケジュールとファイル管理に関する情報は直接シナリオ設定ファイルに保存されます。スナップショット ファイルはその後、[システム スナプショットの保持]プロパティ(転送パス)が有効になっている場合は、「子」レプリカを含め、マスタの下に設定されたすべてのレプリカ サーバに転送されます。
注: 子レプリカの[システム スナプショットの保持]プロパティが有効になっている場合でも、親でこの設定が無効になっている場合、子レプリカはシステム状態スナップショットを受信しません。
システム状態の保護を使用すると、以下を行うことができます。
- シナリオ作成ウィザードで、システム状態の保護を設定する
- 定期的なバックアップ間隔を設定する
- 複数のレプリカにスナップショット ファイルを送信する
- システム状態スナップショットからリストアする
システム状態の保護が有効になっている場合は、以下のコンポーネントが常に含まれます。
- ブート ファイル
- COM+ クラス登録データベース
- レジストリ サービス
オペレーティング システムによっては、以下のコンポーネントもシステム状態の保護に含まれます。
- Windows Server 2003 オペレーティング システム
- WFP によって保護されているすべてのファイル
- パフォーマンス カウンタの設定
- ドメイン コントローラであるシステムの Active Directory (ADSI)
- ドメイン コントローラであるシステムのファイル レプリケーション サービス(FRS)によってレプリケートされた SYSVOL ディレクトリ
- CA を提供するシステムの認証サーバ
- Windows クラスタのノードであるシステムのクラスタ データベース
- Windows Server 2008 オペレーティング システム
- 認証サービス データベース
- Active Directory ドメイン サービス(NTDS)
- SYSVOL ディレクトリ(FRS ライター)
- クラスタ サービス情報
- Microsoft Internet Information Services(IIS)メタディレクトリ(IIS メタベース ライター/IIS 設定ライター)
- WFP(システム ライター)配下のシステム ファイル
注: Windows Server 2003 以降では、システム状態スナップショットはシステム ライターを使用して作成されます。VSS にあるシステム状態のバックアップおよびリストアの詳細については、Microsoft Web サイトを参照してください。
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